How？政令市 ～政令市移行の主な手続き～

　政令市移行の手続きは、特に法令で規定されていませんが、これまで政令市に指定された都市では、主に次のような手続きを経て政令市に移行しています。

1. 市議会で政令市に関する意見書を議決
2. 知事・県議会に政令市の実現を要望 （市から要望書を提出）
3. 県議会で政令市に関する意見書を議決
4. 総務大臣に政令市の実現を要望 （市、県から要望書を提出）

国・県に対する協力要請・要望について

　政令市移行に当たっての手続きについては法律で定められたものはなく、国に対する積極的な働きかけ、強い要望により実現されるため、県と市により、国に対し協力を要請するとともに、政令市移行の「要望書」を提出するといった手続きが必要となります。
　一方、国（（注釈）総務省をはじめ、国土交通省、厚生労働省、文部科学省、警察庁など関係省庁）においては、当該市の政令市移行に当たり、改正すべき法令などの確認、各省協議を行う必要があるため、県と市は、「要望書」を提出した後に関係省庁に対し速やかに説明を行っていく必要があります。

5. 県と市による関係省庁への説明
6. 政令市移行の閣議決定
7. 政令の公布 （政令市移行の正式決定）

「政令の公布」について

　「政令」とは内閣が制定する命令であり、閣議の決定により成立し、公布されるものです。
　政令市に移行するためには、閣議決定を経て、当該市が政令市に移行する旨の政令（（注釈）「地方自治法第252条の19第1項の指定都市の指定に関する政令の一部を改正する政令」）の公布が必要となります。
　この「政令の公布」により、政令市への移行が正式に決定するものです。

8. 政令市移行