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更新日付:2024年1月15日 / ページ番号:C112326

トコジラミについて

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トコジラミについて

トコジラミは、別名「南京虫(ナンキンムシ)」とも呼ばれている、カメムシの仲間です。

トコジラミ成虫さいたま市健康科学研究センター撮影

トコジラミは世界中の温帯地域で見られ、日本でも第二次世界大戦のころには多くの被害がみられましたが、殺虫剤の普及により1970年ごろには減少していました。しかし近年、海外からの荷物やスーツケースの隙間に入り込んだ、トコジラミやトコジラミの卵が持ち込まれ、宿泊施設や家庭での被害が問題になっています。トコジラミに関する相談件数は増加傾向にあり、国内における被害の拡大が懸念されています。

トコジラミの特徴

  • トコジラミと呼ばれていますが、シラミではなくカメムシの仲間です。
  • 成虫は体長5から8mm程度で赤褐色をしています。
  • 飛ぶことはできませんが、とても素早く動きます。
  • 空腹時は非常に扁平な体をしており、吸血時以外は狭い隙間に潜んでいます。
  • 吸血後は腹部が丸く膨れ上がります。
  • 主に夜間に人やペットを刺して吸血します。
  • 卵から孵化すると24時間後には吸血活動を始めます。幼虫も成虫も吸血します。
  • 1日2~5個の卵を産み、3か月くらい産卵し続けます。
  • 卵は白く、粘着性があります。

トコジラミに刺されると

トコジラミは主に人が寝ているときに、露出している部分の皮膚から吸血します。トコジラミの吸血時に注入される唾液がアレルギー反応を引き起こし、激しいかゆみや発赤等の症状が出ます。症状には個人差があり、初めて刺された場合は無症状のことが多く、複数回刺されることによって、アレルギー反応としての症状が起こるとされています。

トコジラミの潜伏場所

扁平な体をしているため、家具やカーペット、床や壁の継ぎ目、たたみのへり、ブラインドやカーテンのほか衣類や鞄、コンセントプレートの中、書籍などあらゆる隙間に潜り込むことができます。トコジラミが生息している場所には、血糞(けっぷん)という黒しみが多く見られます。また、就寝中に吸血することが多いため、ベッド周りに生息していることが多いと言われています。

潜伏箇所

防除対策について

トコジラミは一旦繁殖すると生息場所をどんどん拡大していきますので、防除が困難となります。そのため、まずはトコジラミを持ち込まないことが重要です。特に海外等のホテルに宿泊する際は、室内を確認した上で、荷物を床に置かないようにする、帰宅後は旅行から持ち帰った荷物を点検するなど、持ち込まない対策が必要です。
また日頃からこまめに掃除を行うことで、トコジラミの早期発見につなげることも重要です。

万が一家庭内でトコジラミを見つけた場合は、出来る限り早期に防除することが重要ですが、トコジラミは、個人での防除が困難とされています。トコジラミには効果がない殺虫剤も多く、また薬剤に抵抗性のあるトコジラミも問題になっていますので、殺虫剤の使用には注意が必要です。特にくん煙剤タイプのものについては、煙から逃げたトコジラミが居場所を広げてしまうことから、おすすめしていません。駆除が困難な場合は、早めに専門業者に依頼することを検討してください。

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保健衛生局/保健所/環境薬事課 環境衛生係
電話番号:048-840-2227 ファックス:048-840-2232

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