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更新日付:2023年12月8日 / ページ番号:C100644

【報告】ケアと労働を考える講座

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日時

テーマ

講師

11月9日(木)

~19日(日)

中高年シングル女性の生き方・働き方

大矢 さよ子 さん

(わくわくシニアシングルズ代表)   

 

講義内容

hadda

講座内容
・中高年シングル女性の定義とは。国勢調査を見ると率が上昇。未婚率が上昇し離婚も増えており、今後もシングル女性が増えることが想定できる。
・国の女性支援策は戦後から根本的なことは変わっていない。母子世帯には法が制定されたが、それ以外のシングルには支援がないのが現在の困窮・貧困を生んでいる要因。
・今の女性施策の問題点。
  女性が個として位置づけられていない。
 女性支援が子育てに絡む世代に焦点をあてたものが多い

・わくわくシングルズの行った中高年シングル女性の生活実態調査(2022年実施)結果、そこから見えてくる問題点や困窮の要因等。
 就労率は高いが正規職員が半数に満たず、不本意就労の人が多い
 非正規雇用者・自営業者の収入は低く、女性の間にも賃金格差がある
 使える就労支援策が少ない
 40代~60代前半の7割が生活苦だが、政治には伝わらない
 生活が困窮したときの制度利用のハードルが高い
 住宅費の負担が重く、住宅支援が乏しい
 シングル高齢者の年金が低い
 介護保険制度の先細りが不安、在宅介護が受けられるのか
 相談に行ける場所がない

・わくわくシングルズでは、調査結果を受けて国会等に要望書を届けている。

・議論が行われている課題について。
 第三号被保険者制度・年収の壁
  困難な問題を抱える女性への支援に関する法律(R6年4月施行)
 保証人問題

・多くの女性がつながることで女性全体の底上げになる。声を政治に届けるのは重要。私たちの存在を伝えて、生きやすい社会にしてもらうべき。社会が変わっていかないと困る。

・どのような生き方を選択しても、女性の人権と尊厳が守られ不安のない社会、それぞれの女性が尊重される価値があるということが認識される社会を願っている。単身女性が生きられるような社会をみんなで作っていけたら、と締めくくられた。

受講者の声

・女性の人権と、尊厳が与えられる社会。女性問題を扱うNPO団体同士が横のつながりが希薄なのが勿体ない。繋がれば強く団結できるという考えは、同意です。具体的な独り身女性の支援策もご提示してくださったので、とても参考になった。参加して良かった。離婚する予定なので、逞しく生きていきたいと改めて考えるきっかけを与えてくれた講座内容でした。感謝致します。

・大矢さんのご著書を読んでみたくなりました。知識を得て問題意識を持ち、よく考えて生きていこうと改めて思いました。今の子育て世帯への集中支援については、若いファミリーの様子を見ていると一定の効果は出ていると思いますが、分断も生んでいるという言葉に新しい視点を頂くことができました。最初から最後まで釘付けのお話でした。ありがとうございました。

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電話番号:048-643-5816 ファックス:048-643-5801

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