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更新日付:2023年8月10日 / ページ番号:C040242

猫は繁殖力の強い動物です

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猫は繁殖力の強い動物です

猫の交尾について

ヒトや犬など多くのほ乳類は「自然排卵」といって、メスが排卵する前後のわずか数日のうちに運よく交尾があれば受精(妊娠)する仕組みになっています。
これに対し、猫は交尾をした刺激で排卵します。いわば精子を迎えるように排卵が起こるため、交尾すればほぼ確実に妊娠します。これを「交尾排卵」といい、ほ乳類の中でも猫とウサギなどごく一部の動物しか行わないめずらしい妊娠形態です。
猫は単独行動を好むなわばり動物で、ふだんはオスとメスが別々にくらしているため、少ない交尾の機会に確実に妊娠できるようなしくみになっていると考えられています。
猫は日照時間が長くなると発情するので春(2~4月)が発情期といわれていますが、子育て中でない、栄養状態が良い、人工光の明るさなどの条件が揃えば一年中いつでも交尾、出産することができます。

人 犬 ねこ猫
排卵のタイプ 自然排卵 自然排卵 交尾排卵
妊娠できる日 1ヶ月に6日間位 1年に1~2回。5日間位 1年中いつでも
妊娠期間 約10ヶ月 約2ヶ月 約2ヶ月
産まれる子の数 1人 4~5頭 4~8頭

猫の妊娠期間と出産について

猫の妊娠期間は約2ヶ月(60~68日)で、一度の出産で平均5頭(4~8頭)出産します。
そして、約2ヶ月後に子猫が離乳すると次の妊娠が可能になります。その子猫も生後6ヶ月前後で繁殖可能年齢に達するので、繁殖サイクルが非常に速いことが特徴です。
また、猫は交尾によって排卵、受精が起こるので、タイミングがあえば2頭のオス猫の子どもを同時に妊娠することがあるなど、妊娠率・出産数の高い動物です。
環境省は計算上、1匹のメス猫が3年後には2000頭以上に増えると試算しています。

2000匹
※環境省パンフレット「もっと飼いたい?」より

野良猫の寿命について

完全室内飼いの猫の平均寿命15歳に対し、野良猫の寿命は3~4歳といわれており非常に短命です。
しかも、これはある程度まで成長した野良猫の話で、多くの野良猫の子猫は乳仔期(生後2ヶ月)までに死亡してしまいます。4~8頭生まれた子猫の中で乳仔期を超えて育つのは運が良くてもせいぜい1頭ぐらいでしょう。
また、乳仔期をなんとか生き抜いても、病気・事故・カラスなどの外敵・栄養不良など野良猫が生きるには厳しい現状があります。

老猫

餌と野良猫の繁殖について

猫はなわばり動物で、餌がある場所を中心になわばりを作り、他の猫がなわばりに入ろうとすると追い出します。
しかし、なわばりを作るのは自分の餌を守るためなので、餌が豊富にあると他の猫が入ってこようとしてもそれほど気にせず共存するようになります。室内飼育で複数の猫を飼っても争わないのはこのためです。
また、猫は嗅覚が人間の数万倍といわれるほど優れているため、遠くからでも餌がある場所を嗅ぎ分けることができます。
さらに、猫はもともと「待ち伏せ」型の狩りをする動物なので、一度でも餌が捕れた(もらえた)場所には強く執着します。

つまり、餌が豊富にあれば猫はなわばりを作らなくなり、普段は別々に暮らすはずのオスとメスが同じ場所で暮らすようになります。その結果、餌が豊富にあるところは「猫のお見合い会場」となり、次々と子猫が産まれます。

猫の出会い
餌があるところは猫のお見合い会場

猫の避妊去勢手術について

猫はこのように非常に繁殖力の強い動物です。
近隣に迷惑をかけていない限りにおいて、餌やりそのものが必ずしも悪いわけではありませんが、餌やりの結果、繁殖がうながされ、生まれてきた子猫には厳しい運命が待ち受けています。
さいたま市では毎年3,000頭前後の野良猫とみられる猫の遺体を回収しており、その多くが子猫です。
不幸な命を増やさないためにも、飼い猫だけでなく餌やりをする場合にも、動物病院で避妊去勢手術を受けさせてください。

※さいたま市では飼い主のいない猫の去勢・不妊去勢手術費用等を一部助成しています。

猫の手術

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保健衛生局/保健部/動物愛護ふれあいセンター 
電話番号:048-840-4150 ファックス:048-840-4159

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