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更新日付:2024年4月1日 / ページ番号:C100184

成人の歯科健康診査について

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さいたま市で成人の方むけに実施している歯科健康診査は、以下の3種類となります。
お口の現状を知るために、定期的に該当する健診を受診しましょう。
なお、実施期間は当該年度の3月31日までです。

受診方法等については<こちらのページ>をご確認ください。

成人歯科健康診査について

 成人歯科健康診査(以下、「成人歯科健診」という)は、成人期において、歯の喪失原因となる歯周病やむし歯を予防・早期発見し、生涯を通じた歯と口腔の健康維持・向上を目的に実施しています。
 歯周病は日本人の歯・口腔トラブルの中でも主要な疾患となっており、成人期の有病者率が高いことや、全身疾患や生活習慣との関係が指摘されています。また、成人期でも、むし歯の発生は頻繁にみられます。成人歯科健診を受け、現状を知り、歯とお口のケアを行うことで自分の健康を守っていきましょう。

成人歯科健診のメリット

 成人歯科健診を受けることにより、その後の口の中のダメージが抑えられること、また、早期発見による治療期間の短縮、治療費の軽減が見込めます。加えて、全身疾患の予防、認知症の予防につながります。
 当日は、お口の状態の説明や指導を受けられます。必要に応じた他医療機関への紹介、家で実践できる目標の設定、改善点を知ることができます。

歯を失う原因の1位が歯周病

1位 歯周病
2位 むし歯
3位 歯の破折(歯が折れたり、割れたりすること)

 歯を失う主な原因は、歯周病とむし歯です。ともに細菌が原因で、日本人の歯を失う原因の約4割は歯周病、約3割はむし歯です。歯を失うと、しゃべりづらくなったり、物をかみにくくなる等の機能障害を起こし、全身に大きな影響を及ぼします。

40歳以上の2人に1人が歯周病

 歯周病は、痛みや自覚症状がほとんどなく、気づかずにひどくなるケースが多い疾患です。
 歯周病の主な原因は、歯と歯肉のすき間の「歯周ポケット」の汚れであり、歯そのものではなく歯の周りの歯肉に炎症を起こします。放っておくと歯肉炎から歯周炎へ進み、歯を支える骨を溶かし、歯が抜けてしまいます。
 成人のほぼ半数の方に、中等度の歯周病を示す4ミリ以上の歯周ポケットが見られています。

歯周病が影響を与える全身疾患

 歯周病の原因菌や歯肉で生じた炎症物質は、歯肉の血管から血流にのって全身に感染したり、原因菌が口から直接気管支や肺に入り、全身で様々な影響を起こすことがわかっています。
 主に糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化、内臓脂肪型肥満、関節リウマチ、誤嚥性肺炎などの病気、そして要介護状態、認知症につながるリスクがあると言われています。

歯周病の予防にはセルフケアとプロフェッショナルケアが必要

  1. 家でできる予防(セルフケア)
    毎日の歯ブラシによる歯みがきに加え、「歯間ブラシ」や「デンタルフロス」を使って歯と歯のすき間の歯垢(プラーク)を掃除しましょう。
  2. 歯科医院での予防(プロフェッショナルケア)
    セルフケアでは気づけない歯周ポケットの汚れや歯石の除去、予防方法について、歯科医師や歯科衛生士から専門的なケアを受けましょう。

大人のむし歯が増えています

 近年、8020運動の推進により、大人の残存歯数は増えています。しかしその一方で、残存歯のむし歯も増えています。大人のむし歯は、子どものむし歯と違い、自分で見つけにくく、痛みを感じにくいため気が付かないうちに進行していることがあります。
 50歳の方においては、約3割はむし歯が原因で歯を失っています。また、歯を失う原因の第2位がむし歯です。
 

<大人のむし歯は主に3種類に分けられます>

  1. 歯の溝、歯と歯の間、歯肉に接する部分がむし歯になる(子どもと同様のむし歯)
  2. 治療済みの歯の詰め物やかぶせ物の境目からむし歯になる(二次むし歯)
  3. 歯周病や加齢で歯ぐきが下がって露出した歯の根の部分がむし歯になる(根面むし歯)

むし歯の予防

 むし歯は、糖質を含んだ飲食物の摂取制限、フッ化物の利用や 歯みがきで予防することができます。日常的に、むし歯菌が活動しにくい口腔内環境をつくり、歯を強くしていきましょう。

お口の機能健康診査について

 お口の機能健康診査は、高齢者における歯周病やむし歯、口腔機能低下及びそれに伴う誤嚥性肺炎の予防を図り、生涯を通じた歯と口腔の健康維持・向上を目的に実施しています。
 口腔機能の衰えが、全身の衰えのきっかけとなることがあります。お口の機能健康診査を受け、歯と口腔機能の維持・向上により全身の健康を維持しましょう。

高齢者のお口の機能

 加齢により、「むせる」、「お口が乾燥する」など、お口の機能にささいな衰えが現れてきます。放っておくと心身の衰えが進み、要介護状態、誤嚥性肺炎、死亡リスクが高くなります。
 お口の機能のささいな衰えは、初期の頃には自覚しにくく、生活上の不具合も小さいため見逃されがちです。

お口の機能健康診査の特徴

 お口の機能は、全身の健康状態、咀嚼、嚥下、発音、味覚、だ液の分泌など、様々な機能の複合により、健康の維持につながります。したがって、全身の健康状態、お口の衛生状態、歯の数、入れ歯の状態、咀嚼や嚥下、舌の運動機能を評価することが必要です。

◎反復唾液嚥下テスト(RSST)を行います
 RSSTとは嚥下機能をみる検査です。30秒間で何回だ液を飲み込むことができるかを測定します。3回未満は嚥下障害の疑いがあります。

 お口の機能健康診査は、問診や歯科医院での診査結果を総合的に判断し、要指導・要精密検査・要治療に判定されます。結果は当日説明を受けることとなり、状況に応じて口腔ケアの情報提供や、さいたま市の介護予防プログラム教室へのご案内をさせていただくこともあります。

訪問歯科健康診査について

 訪問歯科健康診査は、歯周病やむし歯、口腔機能低下及びそれに伴う誤嚥性肺炎の予防を図り、生涯を通じた歯と口腔の健康維持・向上を目的に実施しています。

 在宅療養中の方は、全身の健康状態、お薬の服用、身体の不自由さにより口腔ケアが困難な方が多く、それにより、歯周病の重症化、むし歯の発生やむし歯の放置、お口の機能が低下傾向にあります。歯科医師と歯科衛生士が自宅を訪問し歯科健診を行い、状況に応じた保健指導、治療が必要な場合は訪問歯科診療が可能な医療機関、医科医療機関を紹介します。

<注意>
 訪問歯科健診は、ご自宅で行うため、照明器具が不十分であり、検査時に必要な体制がとれない場合もあります。歯科診療所で行う歯科健康診査のように全ての項目を行えるとは限りません。

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この記事についてのお問い合わせ

保健衛生局/保健所/健康支援課 保健支援係
電話番号:048-840-2214 ファックス:048-840-2229

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