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更新日付:2023年11月14日 / ページ番号:C098744
開催期間:令和5年8月16日(水曜日)から11月5日(日曜日)まで
会場:さいたま市立博物館 地下1階ミニ展示コーナー
令和5年(2023)は、大正12年(1923)9月1日に発生した関東大震災から100年目にあたっていました。この地震は東京都と神奈川県を中心に甚大な被害をもたらし、さいたま市域においても、家屋の倒壊などによって多くの方が犠牲になりました。
大地震は一定の周期性をもって発生すると考えられています。過去の惨禍を知り、いつ起こってもおかしくない震災について考える機会として頂けるよう、当館が所蔵する関東大震災の関連資料を展示しました。
被害の大きかった京浜地区からは、多くの被災者が郊外や故郷へと避難しました。中山道や東北本線沿いにあたり、多くの避難者が通行したさいたま市域でも、飲食物の配布や応急救護、宿泊場所の提供などの救護活動が、官民を挙げて行われました。
病傷者救護所(埼玉県衛生課・赤十字社埼玉支部・埼玉県医師会によるもの)
9月1日設置 大宮・川口
9月2日設置 戸田・ 浦和(※1)
9月4日設置 北豊島郡滝野川町役場・日暮里駅
延べ取扱者数8,864名(9月30日まで)
避難者救護所(埼玉県臨時救護部によるもの)
9月2日設置 草加・川口・蕨・浦和・大宮(※2)
9月3日設置 熊谷・深谷
延べ救護者数29万9,544名(9月16日まで)
(『埼玉県北足立郡大正震災誌』 ・『大正震災誌 上』より)
(※1)病症者救護所の開設日は、『埼玉県北足立郡大正震災誌』p.33の表中の「開設日数」及び「備考」欄の閉鎖日から判断した。
(※2)浦和・大宮に開設された避難者救護所について、『埼玉県北足立郡大正震災誌』及び 『大正震災志 上』の本文中では開設日は9月3日とされているが、『埼玉県北足立郡大正震災誌』p.22の表では、両救護所での救護者数が9月2日分から計上されているため、9月2日から開設されていたものと判断した。
参考文献
岩槻市史編さん室 編(1985)『岩槻市史 通史編』岩槻市役所.(当館蔵)
埼玉県北足立郡役所 編(1925)『埼玉県北足立郡大正震災誌』昭文堂.(当館蔵):(国立国会図書館デジタルコレクションで読む)
内務省社会局 編(1926)『大正震災志 上』内務省社会局.:(国立国会図書館デジタルコレクションで読む)
日本国有鉄道大宮工場 編(1965)『七十年史』日本国有鉄道大宮工場.(当館蔵)
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