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更新日付:2024年4月19日 / ページ番号:C094106

さいたま市立博物館展示web解説(縄文時代その2)

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さいたま市立博物館展示web解説(縄文時代その2)ー縄文時代の耳飾のはなしー

縄文時代の遺跡からは当時の人びとが身に着けていたアクセサリー(装身具)が見つかることがあります。
見つかるアクセサリー(装身具)は、髪飾(かみかざり)・勾玉(まがたま)・耳飾(みみかざり)・貝輪(かいわ)・管玉(くだたま)など様々な種類があります。
今回はその中の耳飾を紹介します。

縄文時代のアクセサリー(装身具)
髪飾 勾玉 耳飾
髪飾
南鴻沼遺跡(中央区)
※さいたま市教育委員会蔵
勾玉
1・2馬場小室山遺跡・3・4南方遺跡
※さいたま市教育委員会蔵
耳飾
奈良瀬戸遺跡(北区)


縄文時代の耳飾には玦状耳飾(けつじょうみみかざり)と滑車形耳飾(かっしゃがたみみかざり)の2種類があり、それらは土製や石製、骨角製でできています。

玦状耳飾は穴の開いた円に切れ目が入った形をしています。耳たぶに開けた穴に通して装着します。
この玦状耳飾は貝崎貝塚から出土した耳飾で、石製です。

玦状耳飾
玦状耳飾
貝崎貝塚(見沼区)

滑車形耳飾は直径6mmから6cmほどの円形をしていてほとんどの物が土製です。耳たぶに開けた穴に嵌めて装着します。

滑車形耳飾
滑車形耳飾
奈良瀬戸遺跡(北区)

どちらの耳飾も、装着するためには耳たぶに大きな穴を開けなければなりませんでした。
時代が進むと耳飾りは大きくなり、また朱彩され、透かし彫りを施した凝ったデザインが見られるようになります。

滑車形耳飾
透かし彫りを施した滑車形耳飾
東北原遺跡(見沼区)


この赤色は、酸化鉄を主成分とするベンガラと水銀を主成分とする朱があり、耳飾だけでなく土器の装飾にも使われました。
どちらも天然の成分で退色があまり進まないため、今でも赤色を見ることができます。

さいたま市立博物館では土製の耳飾と石製の耳飾を展示しています。ぜひご覧ください。


縄文時代その1 -縄文時代の土器のはなし-


縄文時代その3 -縄文海進・海がそこまで来ていたはなし-

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電話番号:048-644-2322 ファックス:048-644-2313

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