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更新日付:2022年11月18日 / ページ番号:C077225

見沼通船堀を知ろう

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国指定史跡「見沼通船堀(みぬまつうせんぼり)」

国指定史跡「見沼通船堀」は1731年(享保16年)に完成した閘門式運河(こうもんしきうんが)です。
その名のとおり、見沼を流れる三つの水路、東西の見沼代用水と芝川の間に船を通すために造られました。
東西の見沼代用水と芝川は、その水位差が3mもあったため、東西2ヵ所ずつ閘門(下の図の「一の関」、「二の関」)を設け、水位を調整して船を通しました。
見沼通船堀の開通により、江戸との舟運が可能となり、見沼で収穫した米や籾などが江戸に運ばれ、江戸からは肥料や荒物などが運ばれました。
昭和初期にその役割を終えましたが、江戸時代中期の土木技術の高さと流通経済を知る上で貴重な史跡として、昭和57年に国指定史跡となりました。

※荒物(あらもの) ほうき、ざるなどの日用品のこと

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見沼通船堀案内図
JR東浦和駅から見沼通船堀西縁までは徒歩約5分、
見沼通船堀東縁までは徒歩約15分

見沼の概要

下の図は見沼周辺の標高を表した図です。
見沼通船堀は芝川低地と呼ばれる低地の中にあります。
この芝川低地では、縄文時代前期(約6000年前)には地球の気候温暖化により、陸地の雪や氷が融けて、海面が上昇し、海水が深く入り込んできました。
その後、気候の寒冷化により、海水はしだいに退いていきますが、水が溜まったままのところができ、そこは沼地となりました。
この沼地が「見沼」です。江戸時代初期には、この沼地を溜井(ためい)に変え、下流の村々のための農業用水源としていました。
その後、江戸時代中期には、8代将軍徳川吉宗による幕府財政再建の年貢増収手段として、溜井を廃して、「見沼」を新田にしました。その新田開発の基盤として、不足する水を利根川から引くために開削した農業用水路が見沼代用水です。見沼代用水は、見沼(溜井)に代わる用水という意味です。
さいたま市内では、大宮台地の縁に沿って見沼代用水の東縁と西縁が造られました。そして、芝川はそこよりも低い芝川低地の中央を流れています。これにより、東西の見沼代用水から水田に供給した水を芝川に排水しました。見沼代用水と芝川に3mの水位差があるのは、このような地形の場所に位置しているからです。
なお、この時に開発された新田が現在の見沼たんぼです。

※溜井 溜池のこと。見沼溜井は寛永6年(1629)に関東郡代伊奈忠治が木曽呂村(現川口市)と附島村(現さいたま市)の間に長さ八丁(約880m)の堤を築いて造成しましたが、水深が浅く、その反面水没する田も発生するなど十分機能はしませんでした。

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閘門開閉と水位調整

見沼通船堀の最大の特徴は、見沼代用水と芝川との3mの水位差を克服するしくみです。
見沼通船堀では、東縁・西縁のそれぞれ2ヵ所に閘門を設置し、その開閉によって水位を調整して船を通しました。
詳しくは下記のリンクでご紹介します。

見沼通船堀のしくみについては下記のリンクをご覧ください。
見沼通船堀のしくみを知ろう

閘門開閉の様子をはじめとする動画を配信しています。下記のリンクをご覧ください。
見沼通船堀 動画コンテンツ

見沼通船堀を後世に伝えていくために

見沼通船堀では、往時の姿を再現する閘門開閉実演を行っています。閘門開閉実演は、復元した閘門を活用して、水位調整の様子を再現するものです。
例年8月下旬に開催しています。
詳細が決まりましたらホームページ等でお知らせします。

見沼通船堀の将来に向けて

現在、見沼通船堀では再整備工事を実施しています。
見沼通船堀は平成6~9年度に最初の史跡整備工事が実施され、堀の中や閘門などの復元・改修工事が行われました。それから20年が経過し、閘門の腐朽や園路舗装の剥がれなど経年劣化が史跡の随所で見られるようになりました。また、近年頻発する集中豪雨や大型台風による堀の中での土砂崩れなど前回の整備箇所での損壊も発生しています。
そこで、平成27年度から史跡全体の再整備工事(リニューアル工事)を実施しています。
再整備工事について、詳しくは下記のリンクをご覧ください。
国指定史跡「見沼通船堀」の再整備工事を実施しています
国指定史跡「見沼通船堀」東縁の閘門等の再整備工事を実施しました

散策ガイド

見沼通船堀の周辺で見学できる文化財をご紹介します。
見沼通船堀とマップで紹介している文化財の所在地には、駐車場はございませんのでご注意ください。

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見沼通船堀周辺マップ
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地図情報

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この記事についてのお問い合わせ

教育委員会事務局/生涯学習部/文化財保護課 史跡整備係
電話番号:048-829-1725 ファックス:048-829-1989

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