メインメニューへ移動 メインメニューをスキップして本文へ移動 フッターへ移動します


ページの本文です。

更新日付:2021年5月6日 / ページ番号:C080177

【報告】第20回「女・男(ひと・ひと)フェスタさいたま」オンライン テーマ:「誰一人取り残さない社会へ」

このページを印刷する

【報告】第20回「女・男(ひと・ひと)フェスタさいたま」オンライン テーマ:「誰一人取り残さない社会へ」

 男女共同参画社会の実現に向けて市民意識の高揚と理解の促進を図るため、さいたま市男女共同参画推進センターと連携する市民団体の皆さんとの協働により、男女共同参画意識啓発事業として開催しました。
 コロナ禍の中においても、ジェンダー平等・男女共同参画社会実現に向けた歩みを進めるため、初のオンラインによる開催を行いました。

 開催期間:令和3年1月25日(月)~2月24日(水)

      toppage        toppage2 

開催内容(1)「基調講演」動画配信

 講演1.「災害とジェンダー」
講師紹介
正井禮子さん(NPO法人女性と子ども支援センターウィメンズネット・こうべ代表理事)
 
 1992年に、女性の人権を守り、男女平等社会の実現を目標に団体「ウィメンズネット・こうべ」を設立。
 1995年1月の阪神・淡路大震災では、すぐに被災者支援活動を行い、同3月「女性のための電話相談」を始め「災害と女性」のHPで情報発信を続ける。2011年の震災では「東日本大震災女性支援ネットワーク」を立ち上げ活動を続ける。「災害・復興時における女性と子どもへの暴力」被害調査を実施。
 2002年、NHK総合番組 明日へつなげよう証言記録「埋もれた声 25年の真実~災害時の性暴力」や「“コロナ危機”誰ひとり取り残さない~災害支援の現場から~」、クローズアップ現代+に出演し活動が紹介された。
正井さん画像
内容紹介
 災害そのものは誰の身にも起こり得ることです。しかし、その影響についてみると、そこには様々な不平等が現れます。特に女性は、経済などの面でもともと弱い立場にあり、そこに災害が加わることによる影響が非常に大きく、命にも関わるようなことが多く起きています。阪神・淡路大震災、東日本大震災の被災者支援から、新型コロナウイルス感染拡大の現在に至るまで、支援や調査、そして発信を続ける正井禮子さんにお話を伺います。
内容報告
 「災害とジェンダー」~災害を女性の視点から検証する~と題して、ご講演をいただきました。
講座の初めに、阪神・淡路大震災での被災者支援を通して浮彫りとなった「女性が災害時に直面する課題」についてお話されました。お話では、震災で女性が1000人多く亡くなったことに現れた深刻な女性問題(女性の貧困、「女性に対する暴力」が問題とされなかった当時の状況、女性は「ケアする存在」としてみなされ、「ケアを受ける対象」とされなかったこと等。)について、正井さんが実際に支援現場で直面した様々なケースを交えてお話いただきました。
 また、「東日本大震災女性支援ネットワークの活動から見えたこと」として、阪神・淡路大震災当時と変わっていたこと(女性に対する暴力防止のため、避難所巡回・ポスター掲示や無料相談窓口の開設等が行われた)と、変わっていなかったこと(再び発生した女性と子どもへの暴力・性暴力、周囲の理解不足と二次被害、避難所の運営や復興に女性が関わっていない、関われない状況等)についてお話されました。
 講演の最後には、「防災は日常から始まる」として、平時のジェンダー平等への取組みが不可欠であること、思春期・若年女性へのエンパワーメントの必要性についてお話されました。
                          講演2.「ヒトゴトじゃない!女性の貧困」
講師紹介
根本真紀さん(ソーシャルワーカー)

 1979年東京都生まれ、国家公務員、山小屋スタッフ、法テラス職員などを経て現在は文京区社会福祉協議会の地域連携ステーション「フミコム」で働く。勤務時間以外の活動として、生活に困窮する人の支援を続けている。

根本さん画像
内容紹介
 2020年「コロナ禍」は日本中で生活を直撃しました。中でも、非正規雇用や個人事業主、フリーランスなどの働き方をする人たちは大きな影響を受けています。そのような人たちのなかには女性も多く、社会福祉のセーフティネットから漏れ「見えない存在」になっています。いま実際に起きていること、そして自分が生活困窮者になったらどのようなジレンマに直面するか、どこに助けを求めたらいいのか・・・長年、生活困窮者の支援に携わる根本さんにお話を伺います。
内容報告
 生活困窮者支援の現場でのエピソードや、「働くこと」に関するデータを通して、「ヒトゴトじゃない!女性の貧困」をテーマにご講演をいただきました。
 初めに、働き方や雇用の形態が多様化する一方で、社会保障制度が「企業福祉」・「家族福祉」を中心とした設計のままであることを指摘し、この制度の中で救済されない多くの人々が、支援を必要としている現状をお話されました。
 また、データを通して、女性が弱い立場に置かれている雇用・労働の実態を説明し、構造的な問題がコロナ禍で顕在化している状況についてお話されました。
 続いて、セーフティーネットから漏れた「見えざる人々」は初めから困窮状態にあるのではなく、階段から一段ずつ落ちるように困難な状況に陥ってしまう。一方で「そこから元の生活に戻るための壁は垂直で高いものである」と説明され、そのような人々の状況は決して「自己責任」の言葉で整理されるものではないとお話されました。
 講演の最後には、「社会」を形作るのは「私たち一人ひとり」であり、「一人ひとり」が「今出来ること」を積み重ねることが、変化に繋がっていく。とお話されました。

開催内容(2)「令和2年度男女共同参画推進センターオンライン講座プレイバック」

令和2年度に男女共同参画推進センターで実施したオンライン講座の一部を「プレイバック」として再配信しました。
各講座の内容報告については、講座名をクリックして、リンク先をご覧ください。

プレイバック講座の一覧

講座名 内容 講師

性暴力防止

セミナー
Yes means Yes
性犯罪をめぐる

世界の動きと日本

性暴力は重大な人権侵害です。
日本における刑法の性犯罪規定は2017年に大幅改正されたものの、先進国のなかでも

非常に遅れをとっています。
翻って世界では、社会的地位や権力にかかわりなく有罪になる、法改正でレイプの定義

そのものが改められるなどの動きがあります。

この問題に取り組む弁護士の伊藤和子さんに、具体的な判例や事件の経緯をもとに、

最新状況とこれからの展望を伺う機会とします。
(令和2年7月実施)

伊藤和子さん

(弁護士、

ミモザの森法律事務所代表)

DV防止セミナー

「誰もボクを

見ていない」
見過ごされてしまう家族の問題

2014年、埼玉県川口市で、当時17歳の少年が実の祖父母を殺害して金品を奪うという事件が発生しました。
その背景に、あらゆる暴力が日常化した、機能不全家族の問題があったことが、

事件を丹念に取材して書かれたルポ『誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、

祖父母を殺害したのか』によって明らかになりました。

今夏、公開された映画の原案にもなったルポの筆者である山寺香さんに、

事件に至るまで、この家族に支援の手が届かなかった経緯について、

そして、少年のその後についてお聞きします。
(令和2年11月実施)

山寺香さん

(毎日新聞記者)

多様な性を
知る講座
多様な性と生

~私たちのありのまま~

ドラマや映画の人気作品のテーマにセクシャルマイノリティ(性的少数者)が

取り上げられるなど、多様な性についての理解が広まりはじめた昨今です。

それは、どこか遠くの、顔の見えない誰かのことではありません。

「体の性」だけでなく、「心の性」「好きになる性」「表現する性」と考えてみると、

性のパターンは人の数だけあるといってもいいくらい。
誰もがかかわる「性」について、理解を深めてみませんか。
(令和2年10月実施)

大澤由枝子さん

(レインボーさいたまの会)
前園進也さん
(アーネスト法律

事務所弁護士)

世界の女性と

つながる講座
ステイホームでも

世界と

つながる方法

新型コロナウイルス感染拡大によって様々な制限を受ける私たちの暮らし。

働き方や収入、家族関係など、もともとそこにあったジェンダー不平等がさらに浮き彫りになっています。

半径1mに閉じ込められた感がある今、それでも世界とつながることができる方法を知り、知恵を蓄えてみませんか。
(令和2年11月実施)

梁・永山聡子さん

(早稲田大学

他非常勤講師)

私の身体は
私のもの講座
「産む・育む」
をめぐって今

起きていること

現在の社会では、子どもを持つ選択をするとき、自分自身の生活基盤であり、様々な

ネットワークの要でもある仕事との両立は、常に課題となっています。

この社会は働き続ける私たちを支えてくれるのでしょうか。
『ルポ 保育格差』(岩波新書)、『ルポ 産ませない社会』(河出書房出版社)、

『ルポ 職場流産――雇用崩壊後の妊娠・出産・育児』(岩波書店)などの著者で、

このテーマを追い続け、自らも子育て女性である、ジャーナリストの小林美希さんに、

最新の動向や課題についてうかがいます。
(令和2年12月実施)

小林美希さん

(ジャーナリスト)

女性の知恵で社会をデザインする

講座

女性が日々の生活の中で、あるいは人生の節目において感じる悩みや疑問は、

個人的なこととして矮小化され、あるいは当事者の自己責任とされがちですが、

実は地域や社会の制度・政策の課題であることが多々あります。

本講座は、「敷居が高い」と感じ、かかわる女性が少ない政治分野が、日々の暮らしと

密接に関連することに気づき、積極的に関心を持つきっかけを提供するものです。

実際に活動する女性議員の声を聞いた後に、参加者各自の関心領域をもとに、

調査・考察・取材などを行い、成果報告会を実施します。

(令和3年1月にZOOMオンラインで実施予定の成果報告会の録画動画を配信いたします。)

さいたま市

女性の活躍を推進する議員連絡会

傷ついた心のケア

講座

「身体的暴力・
性暴力

DVやモラルハラスメント、パワーハラスメントなどで、傷ついた心を抱えている方。
心身の回復のため、安全な場の中で自分の心と向き合い、自分らしく生きるための一歩を踏み出しましょう。
(傷ついた心のケア講座のうち、令和2年8月に実施された「身体的暴力・性暴力」のオンライン講座を配信いたします。)

西山さつきさん

(NPO法人レジリエンス代表)

男女共同参画

週間記念事業
「STAY HOME」

でも学べる
ジェンダー平等

ミニ講座

1999年6月23日に公布・施行された「男女共同参画基本法」は、日本社会での性差別を禁じ、誰もが性別による生きづらさを感じることのない「ジェンダー平等」な社会を推進する法律です。

毎年6月23日から29日までの「男女共同参画週間」は、この法律や具体的な課題についての理解を深める取組みが行われます。令和2年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止の

観点から「STAY HOME」でも学べるミニ講座を配信します。
(令和2年6~7月実施。この講座は現在もさいたま市YouTubeにて公開中です。)

近江美保さん

(神奈川大学教授)
渡辺大輔さん
(埼玉大学准教授)
栗田隆子さん
(生きる・はたらく事務所)
西山さつきさん
(NPO法人レジリエンス代表)


開催内容(3)「連携団体による活動紹介・発表・展示」

さいたま市男女共同参画推進センターと連携を行う市民団体の皆さんによる活動紹介・発表・展示を行いました。
画像や動画を用いた、各団体のオリジナリティを生かしたコンテンツを発信していただきました。

      danntai1        danntai2

男女共同参画推進団体の紹介(五十音順)

岩槻蓮田地区更生保護女性会 さいたま市母親大会実行委員会
浦和民主商工会婦人部 さいたま中央地区更生保護女性会
大宮混声合唱団 ポトマック茶論
かとれあ会 洋彩の会
北区リサイクル菜の花会 ラウレア
さいたま浦和地区更生保護女性会 ら・くちーな・ぴっこら
さいたま大宮地区更生保護女性会
市民企画講座・公募型共催事業での連携団体紹介
(五十音順)
蒼い空の会
からふるプロジェクト
さいたま市女性学研究会(ゆい)
HAGURUMA women's health support
まんなかタイムス
レインボーさいたまの会

開催内容(4)「さいたま市の男女共同参画施策の紹介」

さいたま市の男女共同参画施策の紹介を行いました。また、人権政策・男女共同参画課、人権政策係の取組を紹介しました。
各項目をクリックすると、関連する市HPをご覧いただけます。

さいたま市男女共同参画推進事業者表彰の紹介
・男女共同参画ミニクイズ(動画を用いたミニクイズを公開しました。)
男女共同参画社会情報誌「You&Me~夢~」、広報誌「鐘の音」の紹介
各種相談のご案内
人権政策に関する取り組み紹介

     soudann/jinnkenn          syoukai

関連ダウンロードファイル

GET ADOBE READER

PDFファイルの閲覧にはAdobe Reader(無償)が必要です。同ソフトがインストールされていない場合には、Adobe社のサイトからAdobe Readerをダウンロードしてください。

この記事についてのお問い合わせ

市民局/人権政策・男女共同参画課/男女共同参画推進センター 
電話番号:048-643-5816 ファックス:048-643-5801

お問い合わせフォーム