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子どもは日々成長・成熟し大人になります。小児科医の原点は親御さんが生まれてきた子供一人一人を安心して大事に育むことができるように支援することです。当院では周産期母子医療センターが併設されており、お母さんのお腹の中にいる時からお子さんの成長を支援しております。小児外科との連携も密であり、子どもに関するあらゆる病気を診る体制が整っています。心配なことは一人で悩まないで安心してご相談ください。セカンドオピニオン、高次医療機関の紹介も行います。
午前は、子どもに関連するすべての症状・疾患に対応する総合診療を行っております。午後は、以下の専門外来を設け長期に専門医療を必要とするお子さんを各領域のエキスパートがフォローアップしています。
低身長(成長ホルモン治療)、糖尿病、肥満、甲状腺疾患、副腎疾患、性腺機能不全(ミクロペニス)、思春期早発症、尿崩症、先天性代謝異常症等に対応します。木曜午後には、さまざまな疾患の遺伝相談にも個別に対応しますのでご相談ください。
食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アナフィラキシー等アレルギー性疾患全般に対応します。食物負荷試験によるアレルゲンの特定・食物制限の解除や、重症アトピー性皮膚炎のスキンケア指導、繰り返す喘鳴の長期管理など、小児のアレルギー疾患全般についての診断と治療を行います。
先天性心疾患、不整脈、心雑音、胸痛、検診による心電図異常等の心臓に関連する症状・疾患に対応します。外科治療を必要とする場合は専門施設を紹介します。
川崎病治療後の患者さまに対し、心電図や心臓超音波検査等を行い日常生活が問題なく行えるかの判定を行っております。年長児では運動負荷心電図を行い運動についての適切な指導を行っています。
けいれん性疾患、発達が心配なお子さんに対応します。
白血病や神経芽腫などの小児がんに対する入院化学療法や、免疫性血小板減少症(ITP)、血友病といった血液疾患の診療も行っています。埼玉県立小児医療センターと立地が近い利点を生かして、同センターの血液腫瘍科と毎週合同カンファレンスを行い、診断・治療の連携がスムーズに行えるようにしています。また日本小児がん研究グループ(JCCG)の会員施設として臨床試験への参加も積極的に行い、最新の治療を提供し研究にも貢献できるように努力しています。
血尿・蛋白尿、水腎症、ネフローゼ症候群などの疾患に対応します。
氏名 | 役職 | 資格 |
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池田 一成 | 部長 (兼院長補佐、兼周産期母子医療センター所長) |
小児科学会専門医 小児科学会認定小児科指導医 慶應義塾大学病院医学部客員准教授・同非常勤講師 日本周産期・新生児医学会暫定指導医 |
天野 直子 | 部長 | 日本小児科学会専門医 認定小児科指導医 日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医 日本内分泌学会内分泌代謝科指導医・専門医(小児科) |
玉目 琢也 | 科長 | 日本小児科学会専門医 認定小児科指導医 |
下山田 素子 | 医長 | 日本小児科学会専門医 認定小児科指導医 |
濱畑 裕子 | 医長 | 日本小児科学会専門医 日本アレルギー学会専門医 |
一色 恭平 | 医長 | 日本小児科学会専門医 認定小児科指導医 日本血液学会専門医 がん治療認定医 日本小児血液・がん学会専門医 |
髙木 虎太郎 | 医長 |
日本小児科学会専門医 日本医師会認定産業医 |
鑑 涼介 | 医師 | 日本小児科学会専門医 |
小松 理瑛子 | 医師 | 日本小児科学会専門医 |
市川 百合香 | 医師 | |
飯塚 康大 | 医師 | |
桑嶋 理沙 | 医師 | |
柴山 晃司 | 医師 | |
横張 博也 | 医師 | |
高谷 麻友 | 医師 | |
鳴釜 里彩子 | 医師 | |
嶋田 まり子 | 医師 | |
中村 優希 | 医師 | |
山田 歩夢 | 医師 |
氏名 | 資格 |
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高橋 孝雄 | 日本小児科学会専門医 日本小児神経学会専門医 |
荒木 清 | 日本小児科学会専門医 日本頭痛学会認定指導医 |
嶋田 博之 | 日本小児科学会専門医 日本血液学会専門医 |
葭葉 茂樹 | 日本小児科学会専門医 |
明石 真幸 | 日本小児科学会専門医 日本アレルギー学会指導医 |
荒巻 恵 | 日本小児科学会専門医 |
薄井 摩稚子 | 日本小児科学会専門医 日本アレルギー学会専門医 |
細川 真弓 | 日本小児科学会専門医 日本内分泌学会内分泌代謝科専門医(小児科) |
井口 智洋 | 日本小児科学会専門医 腎臓専門医 |
外来には年間2万人の患者さまが来院し、年間入院数は1,500名前後です。
令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | |
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外来患者数 | 15721 | 13036 | 16718 |
入院患者数 | 1433 | 942 | 1327 |
主な疾患の入院数 | |||
呼吸器疾患 | |||
気管支炎・肺炎 | 243 | 55 | 146 |
(RSV感染症) | -68 | -2 | -75 |
アレルギー疾患 | |||
気管支喘息 | 39 | 27 | 41 |
食物負荷試験 | 296 | 214 | 263 |
消化器疾患 | |||
感染性腸炎 | 53 | 10 | 39 |
虫垂炎 | 20 | 11 | 17 |
腸重積 | 6 | 2 | 2 |
神経疾患 | |||
痙攣性疾患 | 91 | 59 | 75 |
髄膜炎 | 6 | 2 | 8 |
腎尿路疾患 | |||
尿路感染症 | 21 | 39 | 29 |
腎炎/ネフローゼ | 3 | 11 | 8 |
VCG検査 | 14 | 8 | 30 |
内分泌疾患 | |||
糖尿病 | 5 | 12 | 3 |
低身長負荷試験 | 45 | 20 | 23 |
リウマチ性疾患 | |||
川崎病 | 53 | 37 | 82 |
IgA血管炎 | 5 | 8 | 8 |
血液・腫瘍疾患 | |||
白血病・固形腫瘍 | 10 | 20 | 54 |
ITP | 5 | 3 | 4 |
循環器疾患 | 5 | 5 | 4 |
心身症 | 12 | 4 | 6 |
虐待 | 2 | 0 | 1 |
重症心身障害児・者 | 86 | -26 | -41 |
日本小児科学会埼玉地方会や各医師が所属する学会、また、各研究会にて症例報告などを積極的に行っています。
日付 | 研究会 | 演題名 | 発表者 | |
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地方会 | 2021年5月 | 埼玉地方会 | 慢性下痢を契機に診断したVIP(血管作動性腸管ペプチド)産生神経芽腫の1例 | 柴山晃司 (専攻医) |
2021年12月 | 埼玉地方会 | 不完全な圧迫療法によって生じた臍ヘルニア嵌頓の1例 | 松田知実 (研修医) |
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2022年2月 | 埼玉地方会 | 当院における小児COVID-19入院例の臨床的特徴について | 横張博也 (専攻医) |
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学会 | 2021年10月 | 第70回日本アレルギー学会学術大会 | 当院におけるFood Protein Induced Enterocolitis Syndrome (FPIES) 33名の臨床経過 | 鑑涼介 薄井摩稚子 濱畑裕子 明石真幸 |
2021年10月 | 第54回日本小児内分泌学会学術集会 | 乳児期に血清総コレステロールの縦断的変化を捉えられたABCG5片アレル変異保有者の1例 | 小松理瑛子 天野直子 三輪雅之 大竹明 多田隼人 石井智弘 長谷川奉延 |
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2021年11月 | 第63回日本小児血液・がん学会 | 抗好中球抗体陽性で自己免疫性好中球減少症と診断されていた重症先天性好中球減少症 | 一色恭平 高木虎太郎 嶋田博之 |
主に、地域の開業医の先生からの紹介患者を中心に、症例検討会を地域小児科医師の先生方を交えて年に数回行っています。
慶應義塾大学小児科学教室アレルギー研究グループ(高橋孝雄教授、明石真幸講師、森田久美子助教)は、川崎市立川崎病院小児科の外山陽子医長、国立成育医療研究センターの免疫アレルギー・感染研究部の森田英明室長らとともに、鶏卵が原因の食物蛋白誘発胃腸炎の臨床的特徴を解析しました。その結果、主に「卵白」が原因となる一般的な鶏卵アレルギーとは異なり、食物蛋白誘発胃腸炎は「卵黄」により症状が誘発される可能性が高いことが明らかになりました。
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慶應義塾大学 プレスリリース