ページの本文です。
平成29年度より形成外科が開設され今年で3年目を迎え、少しずつ地域の皆様に周知いただいておりますが、形成外科とは何をしている診療科なのかご存じない方もいまだ多くいらっしゃるかと思います。
形成外科とは、傷・傷跡をなるべく目立たないようにきれいに治したり、生まれつき・腫瘍・けが・手術などで生じた変形を可能な限り元通りに修復したりする外科系の専門領域です。
私はこれまで埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県の病院に勤務し、平成30年度より再びさいたま市で勤務させていただいております。さいたま市の皆様に、さいたま市立病院に形成外科ができたことでより安心して日々暮らしていただけるよう、日常の診療を精一杯努めていく所存です。 また、慶應義塾大学形成外科教室の関連病院として大学病院と密に連携を取りながら、手術時の医師の派遣や最新の専門治療などを随時行っております。
疑問や悩みなど、些細なことでも構いませんので一度ご相談ください。皆様の気持ちに寄り添い、それぞれの方にあった最善の治療法を選択いたします。
具体的には、以下のような病気に対して治療・手術を行っております。
やけどに対して軟膏治療を行います。広範囲のやけどや深いやけどには植皮(皮膚移植)などの手術を行うこともあります。
交通事故や転倒、喧嘩などで受傷した顔のけがや骨折(前頭骨骨折、頬骨骨折、眼窩骨折、鼻骨骨折など)に対して手術を行います。顔は目にはいりやすい部位ですので、傷や傷跡が目立たなくなるよう、特に注意して治療を行います。
できもの(皮膚良性腫瘍・悪性腫瘍)や黒あざ・赤あざ(母斑、血管腫など)の切除を行います。切除後に変形をきたさないよう、単純に縫い閉じるだけでなく、周囲の皮膚を利用して傷を閉じる場合もあります。
皮膚がんや乳がんなどの悪性腫瘍摘出後の修復(再建)を行います。
また、婦人科系の手術や乳がん手術後の手足のむくみ(リンパ浮腫)に対して治療を行います。弾性スリーブやストッキングの着用の他、顕微鏡で拡大しながらリンパ管と細い静脈を結ぶ手術を行うこともあります。
けがや手術後の目立つ傷や傷の盛り上がり(肥厚性瘢痕、ケロイド)、傷のひきつれ(瘢痕拘縮)に対して治療を行います。ステロイドの貼り薬やステロイドの注射などで治療を行う場合や、目立つ傷跡や傷のひきつれに対しては手術を行う場合もあります。
床ずれ(褥瘡)や治りにくい足の傷(糖尿病性皮膚潰瘍や骨髄炎による潰瘍など治りにくい潰瘍)に対して軟膏治療や手術を行います。
顔面神経麻痺による変形、眼瞼下垂症(まぶたが重い、あけにくい、まぶたの皮膚がかぶさる)、眼瞼内反症(さかさまつげ)、腋臭症(わきが)、毛巣洞、膿皮症などに対して手術を行います。
上記疾患については、基本的に保険診療となります。
なお、当院では現在、美容診療は行っておりません。上記疾患でお悩みの方や何か形成外科に関してお聞きになりたいことがある方は、お気軽に形成外科外来にご相談ください 。
氏名 | 役職 | 専門 | 資格 |
---|---|---|---|
淺野 友理 | 医師 | 形成外科一般 | 日本形成外科学会専門医 日本医師会認定産業医 日本乳房オンコプラスティック サージャリー学会認定実施医師 |
中山 千尋 | 医師 | ||
荒牧 典子 | 非常勤 | 形成外科一般 | 日本形成外科学会専門医 |