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血管撮影

血管造影検査とは

 心臓や脳血管など、体内の主要な血管(動静脈)にカテーテル(細い管)を挿入後、造影剤を注入して血管形態の把握や出血源の検索、止血を目的として行われる検査。
 診断目的の他にIVR(Interventional Radiology :血管内治療)に用いることも現在は主流となっています。
 

装置の紹介


<循環器専用装置>

血管(循環器)

血管造影室1:Philips Azurion7 B12/12 

血管造影室2:Canon INFX-8000V/N7







<その他部位で使用する装置>

血管(その2)

IVR-CT室:
 siemens Artis Zee I TA(IVR装置)/SOMATOM Edge(CT装置) 





 

血管(その3)

 ハイブリッド手術室:Canon  INFX-8000V/HU







 

検査内容

<循環器専用装置>
・狭心症・心筋梗塞の症例:心臓の虚血性疾患に対し、狭くなった冠動脈内腔をバルーンカテーテルで広げたのち、ステントと呼ばれる筒状の金網で固定する冠動脈形成術を行う。
・不整脈の症例:不整脈の原因となる心臓内の部位を特定したのち、アブレーションと言われる高周波焼灼術、レーザー焼却術(内視鏡バルーンアブレーション)または冷凍凝固術を行う。

<他の部位に使用する装置>
頭頸部領域
・脳動脈瘤の症例:脳の動脈にできた瘤(こぶ)に対し、コイルと呼ばれる柔らかい針金を詰める脳動脈瘤コイル塞栓術を行う。
・脳梗塞の症例:血栓は脳梗塞の原因の一つとして挙げられる。異常形成された血栓を血管造影で特定し、血管内から吸引する血栓回収療法を行う。
・頚動脈狭窄症の症例:動脈硬化が進行して引き起こされた頸動脈狭窄に対し、内腔の狭くなった部分をバルーンカテーテルで広げ、ステントと呼ばれる筒状の金網で固定する頸動脈ステント留置術を行う。

体幹部領域
・胸腹部大動脈瘤の症例:ステントグラフトと呼ばれる人工血管を挿入。大血管にできた瘤(こぶ)への血流を断ち、動脈瘤の破裂を防ぐステントグラフト内挿術を行う。
・肝細胞がんの症例:がんを栄養する血管にカテーテルを運び、抗がん剤を注入。さらに血管を塞ぎ、腫瘍への栄養を遮断するTACE(肝動脈化学塞栓法)を行う。
・肝硬変の症例:肝臓が硬くなると門脈に圧がかかり、食道や胃の静脈に瘤(こぶ)や異常血管を形成する。これらは破裂して出血するおそれがあるため、カテーテルから硬化剤を注入して血栓形成を促すBRTO(バルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術)を行う。

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